住宅を購入する際、見た目だけではわからない問題が潜んでいることがあります。

これを防ぐために、インスペクション(住宅診断)を活用することが非常に重要です。

日本でも近年、このインスペクションが注目され、導入が進んできています。

この記事では、日本の住宅インスペクションの現状と、その重要性について詳しく解説します。

 

1. 日本の住宅インスペクション事情

日本での普及状況

日本では、住宅の購入前にインスペクションを行うという文化は、欧米に比べてまだ浸透しているとは言いがたいです。

しかし、近年、中古住宅市場の拡大や消費者の安心感を求める声が高まり、インスペクションが注目されるようになりました。

特に2018年に施行された「住宅診断義務化法案」により、住宅売買時にはインスペクションの実施を検討することが不動産業者に義務付けられました。

この法律によって、消費者が住宅の状態を正確に把握できる機会が増えています。

 

新築・中古のどちらでも有効

インスペクションは中古住宅に限らず、新築住宅でも行われることが増えています。

新築でも施工ミスや設計ミスが発生する可能性があるため、引き渡し前に第三者による確認を行うことで、問題の早期発見と対策が可能です。

 

2. インスペクションの重要性

隠れた問題を見つける

住宅は見た目が綺麗でも、内部に劣化や問題が潜んでいることがあります。例えば、基礎部分のひび割れや、屋根の雨漏り、配管の老朽化など、購入後に修繕費がかかる重大な問題が見つかることも珍しくありません。インスペクションでは、専門家が建物の構造や設備を詳細に調査し、これらの隠れた問題を発見してくれるため、安心して購入を進められます。

交渉材料になる

インスペクションによって発見された不具合は、価格交渉の材料として活用することもできます。特に中古住宅の場合、修繕が必要な箇所が明らかになった場合には、その修繕費を考慮して価格を下げるよう交渉することが可能です。また、修繕費を売主に負担してもらうよう依頼することも一つの方法です。

安全で安心な暮らしを確保

住宅は家族の安全や健康を守る場です。インスペクションによって建物の耐震性や防水性能、配管の状態などを事前に確認することで、安全性が確保された家で暮らせる安心感を得られます。また、電気設備やガス設備の不具合が確認される場合もあり、これらを未然に防ぐことができれば、家族全員の安心につながります。

 

3. インスペクションの流れとポイント

インスペクションの流れ

インスペクションは、主に建築士や住宅診断士といった専門家が行います。以下は、一般的なインスペクションの流れです。

  1. 依頼:住宅購入前にインスペクションを依頼し、診断の日程を決めます。
  2. 診断の実施:建物全体の目視確認や、必要に応じて専用機器を使用して内部の状態を調査します。
  3. 報告書作成:調査結果をまとめた詳細な報告書が作成され、不具合の内容や修繕が必要な箇所が記載されます。
  4. アドバイス:報告書に基づき、今後の修繕計画や対処法についてのアドバイスが受けられます。

重要なチェックポイント

  • 構造的な安全性:基礎の状態、壁のひび割れ、屋根の状態など、建物の基本構造に関わる部分。
  • 水回りや配管の状態:配管の劣化や詰まり、給排水設備の状態。
  • 外装・内装の劣化:外壁や内装の剥がれ、カビの発生など。
  • 電気設備やガス設備:安全に使用できるかどうかのチェック。

 

4. インスペクションを行うタイミングと費用

タイミング

インスペクションを行うタイミングとしては、住宅の購入前契約前が最適です。契約後に問題が発覚すると、対応が難しくなることがあるため、事前に確認することが重要です。また、引き渡し後にも定期的なインスペクションを行い、家のメンテナンスを計画的に進めることが推奨されます。

費用

インスペクションの費用は、住宅の大きさや診断内容によって異なりますが、5万円~10万円前後が一般的です。この費用は一見高く感じるかもしれませんが、後々の大規模修繕を防ぐことができることを考えると、非常に価値のある投資と言えるでしょう。

 

5. インスペクションを活用した賢い家づくり

インスペクションを活用することで、事前に住宅の状態を把握し、安心して家を購入することができます。また、購入後も定期的な診断を行うことで、家を長持ちさせ、快適に暮らすためのメンテナンス計画を立てることができます。

日本ではまだインスペクションが十分に普及していない部分もありますが、住宅の購入やリフォームを検討している方には、ぜひ取り入れていただきたい重要なステップです。住宅は人生で最大の買い物とも言われます。その投資を守るためにも、インスペクションを活用して賢く家づくりを進めましょう。

 

日本でもインスペクションの重要性が認識され始め、住宅購入やリフォーム時に導入されるケースが増えています。インスペクションは、住宅の安全性や快適さを確保し、トラブルを未然に防ぐための非常に有効な手段です。購入前にしっかりと調査を行い、安心して家づくりを進めましょう。

 

インスペクションの具体的な例

インスペクションでは、住宅の隠れた問題を発見し、適切な対応策を取るために行います。

ここでは、実際のインスペクションで発見された問題と、その対応策をいくつかの事例で紹介します。

 

1. 基礎のひび割れ発見

事例

中古住宅の購入前にインスペクションを依頼したところ、基礎部分に目立たないひび割れが複数発見されました。

見た目には大きな問題がなかったため、購入前には気づかれませんでしたが、診断士が精密なチェックを行った結果、基礎の劣化が判明しました。

対応策

インスペクションの結果を元に、売主と交渉し、基礎の補修費用を売主側で負担してもらう形で合意。

最終的には、購入前に修繕が完了し、安全性が確認されてから住宅を購入することができました。

 

2. 雨漏りの兆候発見

事例

あるインスペクションでは、屋根に小さな欠陥があることが確認されました。

現時点で雨漏りは発生していなかったものの、専門家の目から見ると、今後の雨漏りリスクが高いと判断されました。

対応策

購入前に屋根の修繕が必要と判断され、修繕コストを見積もり、それを踏まえて売買価格を値下げする形で調整。

結果として、修理費用を抑えつつリスクを回避することができました。

 

3. シロアリの被害発見

事例

インスペクションで床下を点検したところ、シロアリによる軽度の被害が発見されました。

外観からは全くわからなかったため、インスペクションを行っていなければ、購入後に大きな問題となっていた可能性があります。

対応策

シロアリの駆除と木材の補修を購入前に実施。

追加費用を売主側で負担することに合意し、問題が解決されてから契約を進めました。

これにより、購入後のシロアリ被害リスクを軽減し、安心して引っ越しができました。

 

4. 給排水管の劣化発見

事例

中古マンションのインスペクションで、給排水管が古く、すでに劣化が進んでいることが発覚しました。

特に、経年劣化による水漏れリスクが指摘され、早めの交換が必要とされました。

対応策

物件の購入前に、配管の修理や交換を売主に依頼し、費用の一部を負担してもらう形で対応しました。

結果的に、購入後に大規模な修繕費用が発生するリスクを未然に防ぐことができました。

 

5. 断熱性能の不足が発覚

事例

新築住宅のインスペクションで、断熱材の設置が不十分であることが判明しました。

特に、天井部分の断熱材が所定の厚みになっていない箇所があり、冬場の寒さや夏場の暑さに対して十分な対策が取られていないことが分かりました。

対応策

購入前に施工業者に連絡し、断熱材を追加で設置する工事を実施。

建築基準に合わせた断熱性能を確保した上で住宅を購入することができました。

 

まとめ

インスペクションを行うことで、外見や素人の目ではわからない問題が発見され、購入後のトラブルや余計な修繕費用を未然に防ぐことができます。

基礎のひび割れ、シロアリの被害、給排水管の劣化、断熱性能の不足など、多くのケースで事前の診断が役立ちます。

インスペクションを活用することで、安全かつ快適な住宅を選ぶための大切な情報を得ることができ、購入後の安心感も格段に高まります。

 

バズハウスでは、

一級建築士の資格を持った第三者機関による「ハウスインスペクション」を行う事が出来ます。

ジャパンホームシールドのご紹介

https://service.j-shield.co.jp/housing/existinghome_inspection

 

こちらの費用は、建物の大きさによって変動いたしますが、以下になります。

瑕疵保険も付ける事が出来れば、住宅ローン控除を受ける事が出来れば、更にお得になると思います。

金額は以下をご参照ください。

http://chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.jhs-g.com/homille/pdf/guideline.pdf

分かりにくい点もあると思いますので、お気軽にご相談ください。

 

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